VOICE of Prospective Employees 内定者の声
稲葉 淳一
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稲葉 淳一さん
出身高校:東灘高校
所属:経済学部 経済学科 経済学コース
内定先:大阪信用金庫
経済学部での学びが自らの将来を考えることにつながる
経済学部での学びについてですが、1回生の時は経済学の基礎理論を幅広く勉強し、財政学や金融論など、経済学部だからこそ受けられる専門的な授業を履修しました。ゼミでは、景気循環や金融政策の効果についても学びました。2回生以降は簿記や会計の授業も選択でき、知識の幅を広げています。
ゼミ活動では、東南アジアなどの発展途上国の経済をテーマに研究を行っています。国際経済や国際金融に関する事例を分析し、卒業論文では「タックス?ヘイヴンと国際資本依存」をテーマに、多国籍企業の租税回避と各国の税制の比較研究をしています。タックス?ヘイヴンとは、税金がほとんどかからない地域で資本や利益を生み出す合法的な節税手段のことですが、国際的には批判もあります。例えば、日本企業が海外で経済活動を行うと、日本国内の税収が減ってしまい、納税している企業にとっては不公平になるため、問題視されているのです。
企業活動や企業を取り巻く環境などについて、一つ一つ学びを深めたことで、「地域に根差した企業のニーズに応えたい」という自分のやりたいこと、目指すべき方向性が明らかになりなりました。学びによって就職先を考える際の「軸」ができあがったと思っています。
「地域に貢献すること」が私の”軸”
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就職活動では、キャリアセンターで面接の練習を重ねました。本番を意識した練習を繰り返すことで、質問の意図を正しくくみ取り、的確に答える力を身につけることができました。また、SPI対策にも取り組み、言語?非言語?適性検査を短時間で解答できるよう準備しました。さらにMOSやFPの資格取得にも挑戦しました。
合同企業説明会にも積極的に参加し、さまざまな業界の話を聞いたことで視野が広がりました。私は最終的に大阪信用金庫から内定をいただきましたが、信用金庫を志望した大きな理由は「地域に貢献したい」という強い思いがあったからです。銀行に比べて信用金庫は地域に根差しており、融資を通じて中小企業を支えることができます。さらに、生活に直結する金融や経営の知識を身につけられる点にも魅力を感じました。
経済学部では、金融業界に限らず幅広い業界への内定実績があり、どんな分野にも役立つ汎用的な知識を学ぶことができます。将来を見据える上で、とてもお勧めできる学部です。